ストレスから解放されたい!コロナ疲れに向き合う3つの方法
公開日:2021/03/12
「テレワークの普及で出社する機会が減った」
「親しい友人たちとなかなか会えない」
「人ごみを避けようとするとどうしても外出する気がなくなる」
など、コロナ対策によって生活の中に“息苦しさ”が増えたと思いませんか。
新しい生活様式を意識しながら生活することはときにすごく息苦しいものです。
そんななか、やり場のない気持ちを抱えた人は多いのではないでしょうか?
どうにか無理やりやり過ごすよりも、しっかりそれに向き合い、ストレスを解消させたほうが精神的にも辛くないでしょう。
かくいう私も、そのひとりです。
今回はそんな「コロナ疲れ」について向き合う方法を紹介しようと思います。
▼Contents
1.コロナ禍によるストレスの原因
コロナ禍は、あらゆる人にストレスをもたらしダメージを与えています。
“コロナ疲れ”というワードを多く耳にするようになりましたね。
コロナ疲れの原因として、感染への不安そのものからくるストレスが大きいのはもちろん、
- 生活様式の変化
- 働き方の変化
- 情報に振り回される
- 先の見えない不安
などが挙げられます。
外出が極力少なくなったことで気分転換が難しくなったり、自身や家族がテレワークになり、平日でも多くの家事をしたり、逆に小言を言われながら仕事をしたりすることによる無意識下のストレスの蓄積も、原因としてあるのでしょう。
これらのさまざまな規制によって、今まではできていたストレス発散が難しくなった人も多いのではないでしょうか。
2.一人は楽、でも何か違う…。コロナ疲れによる3つの不調
テレワークの導入で仕事がしやすくなった、自粛によって会社の飲み会がなくなって嬉しい、など、面倒な人間関係から解放されてよかったと思う人もいます。
最初はそう思っていたけれども、規制された生活が長く続くことでそういう気持ちがだんだんとなくなり、孤独な仕事環境に疲れてしまった人も多いのではないでしょうか。
ストレスを溜め続けると、塞ぎ込んだり、何をするにも面倒になったり、悪い循環が起こるのです。
2-1.コロナうつ
自粛によるフラストレーションや感染への不安などが強くなると「コロナうつ」の症状がみられるようになるといいます。
▼精神症状(心の反応)
・気分が鬱々とする
・無気力
・不安感、イライラ
などが見られる場合、コロナうつの可能性があります。
コロナうつはストレッサーに対するストレス反応=適応障害と考えると理解しやすいかもしれません。
新しい生活様式にどう適応していくか、少しでも楽しみつつ適応していくにはどうすればよいか色々工夫したり、周囲と力を合わせたりすることが大切です。
2-2.体の不調
コロナうつのようなメンタル的な症状の他に、下記のような身体症状が見られることもあります。
▼身体症状(身体の反応=体調不良)
・眠れない、寝すぎてしまう
・食べられない、食べ過ぎてしまう
・胸が苦しい、胸が痛い
・帯状疱疹(ほうしん)発症
特に帯状疱疹は強い痛みを伴います。
帯状疱疹というと、50歳以上の人が発症するというイメージを持たれていますが、20代や30代の若い世代の人が発症することもあります。
早めに受診して治療を受けられればいいのですが、発症してから時間が経過した場合は後遺症が残ることもあるため注意が必要です。
2-3.人に対して攻撃的になる
人は欲求不満の状態に陥った場合、攻撃的になったり退行したり、何かに固執したりします。
今回の新型コロナウイルスは、人々にこれまで経験のない不安と恐怖、そして我慢を強いており、安全安心という欲求が満たされない状況が続いています。 抱えきれなくなった不安が怒りにかわり、他者に対し攻撃的になる人も出てきています。
匿名性の高いSNSで誰かを誹謗中傷する、飲食店へ嫌がらせする自粛警察、などがそのような例ですよね。
3.コロナ疲れに向き合う3つの方法
自分をいたわり日常生活を充実させることは、健康で幸福な生活を営む上でとても重要なことです。コロナ禍云々ではなくいつの時代もそうです。
自分をいたわることは他者への優しさへもつながっていきます。
自分の健康に目を向け生活を整える時に特に大事だと言われているのは、私たちがいつも何気なくおこなっていることです。
できているようで、意識しないとなかなかできないことでもあります。
ここではコロナ疲れに向き合うための3つの方法を紹介していきます。
3-1.コーピングリスト
ストレスに立ち向かうためには、自分がどのようなストレス状況にあるのか、その影響がどれくらい自分に及んでいるのか、できるだけ客観的に把握することが大切です。
その方法が、「コーピング」です。
コーピングとは、自分のストレスに対して行う意図的な対処です。
どんな気晴らしをすれば気分がよくなるのか、あらかじめ「音楽を聴く」「本を読む」など、簡単な内容でOKなので、リストアップしておきます。
コーピングリストは持ち歩くのがおすすめです。
実際の生活の中でストレスを感じる度に、適したものをリストから選んで気晴らしをしましょう。
3-2.呼吸法
イライラしたり、緊張したり、落ち着かず不安なとき「大きな深呼吸をすることで冷静になれた」という経験はありませんか?
ストレスを感じたときなどにも、呼吸法は非常に即効性のある有効な方法として知られています。
ヨガなどでは、リラクゼーションの基本にもなっています。
呼吸は、ただ大きく息をするだけではなく、お腹を引っ込めたり膨らませたりする腹式呼吸によっておこないます。
自分のペースで、仕事の合間や電車の中、夜寝る前などに時間を見つけ試してみてください。
3-3.ホ・オポノポノ
「ホ・オポノポノ」とは、ハワイに伝わる伝統的なセルフクリーニングです。
「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」「愛しています」
この4つの言葉を繰り返し唱えることで、潜在意識(インナーチャイルド)を内側からクリーニング(浄化)するというもの。
あまり深く考えなくても、ただ4つの言葉を繰り返し唱えていれば効果があるのがいいところです。
声に出す必要はありません。
あなたの中にいるインナーチャイルドに関心を向け、言葉を投げかけ、自分の中の幼い自分を癒してあげましょう。
3-4.人とつながる
自分ひとりじゃもうどうしようもない!となる前に、信頼できる友人や家族に助けを求めることも大事です。
電話でもビデオ通話でも、直接会ってでも、他者と話してみるのです。
ほんの少し力を借りるつもりで話してみてください。
気持ちが晴れたり、明日からまたがんばってみようかなという気持ちになれたり、「信頼できる人と話す」ただそれだけで前向きになれるかもしれません。
4.コロナ疲れに負けないためには
コロナハラスメントになるような言動をした方もされた方もどちらも悪いわけではありません。
「コロナに感染しないように」
「コロナをうつさないために」
など、それまで長く慣れ親しんだ環境が変化することは、いずれも強いストレッサーになってしまいます。一人の時間は大切ですが、望まずに規制された生活の中では気持ちが塞ぎ込む原因にすらなりかねません。
ストレスや不安感を取り除く環境を整えるのは必要なことです。
明日からまたがんばってみようという前向きな気持ちを持つことが何より大切です。
今回紹介した方法などで心をリラックスさせて、上手にコロナ疲れと向かい合っていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
執筆:仲野識(なかの しき)